チビが歩くより前、9月の最初の土曜日、
友達の結婚披露パーティに参加しました。

会場は小田原の山奥の「林間学校」という風情の施設。
ゆっくり起きてのんびり買い物して、
首都高に怯み山道に怯えてたどり着いてみたら、
ちょうど三々九度の儀式が始まったところでした。

小さな講堂に集まった参加者も、祝われる当人たちも、
みな指示通り「スーパーカジュアル」。
床にペタリと座り込む大人たち。
当然ながらすでに座った目をした者もおり。
走り回り、あるいは蠢く子供たち。
ウチの娘はこの時点ではまだ情報処理が済んでおらず、
嫁に抱かれてじーっと皆の前に立つ二人を見つめておりました。

厳かに和やかに三々九度を終えた後の、潤一郎の贈る言葉がカッコよかった。


「あなたを愛しています」「一生ついてきてください」


これはまあいい。この後がよかった。


「僕が間違ったら教えてください」


潤一郎の器の大きさに胸打たれました。
僕はこれを嫁に言えるだろうか。


その後は講堂にいつものメンバーが残りジャムセッション。
途中からベースで参加さしてもらい、楽しい時を過ごしました。

その間ウチの嫁さんは、友達の嫁さん・彼女さんたちとチビを挟んで交流。
いつのまにかチビも場になじみ、
みんなに代わる代わる抱かれたり、床を這いずり回ったりしてたようです。
あたたかく迎え入れてくれた女性陣に感謝です。


さんざんやったあとのバーベキューでは、
なりゆきで買っていったハンバーグが子供たちに大人気だったり、
満を持して登場したサンマがじつにうまかったりして大変に満足し、
ダブルワーカーな父ちゃんは酒も呑まず、
嫁と子供と友達の嫁さんを乗せて夜の街を帰ってきたのでした。


この日いちにちに起きたことすべてを愛せるような、
とてもいい日でした。


壇上で杯を交わしあったご夫婦たちに幸あらんことを。


願わくば僕ら家族にも。


誰にとも、どこへともなく祈ります。